男と女の違い2
男性と女性の違い2?
男と女の欲求の違い
臨床心理学者のウィラード・ハーリ博士によれば、夫婦がパートナーから満たしてほしいと願う欲求は、男性と女性とでは、大きく違っているとのこと。それぞれが相手に対してもっている欲求の中でも、特に強いのは以下のような欲求です。
【妻が夫に期待すること】・愛情表現/会話/誠実さ/経済的安定/子供との交流
【夫が妻に期待すること】・性的充足/遊び仲間であること/魅力的であること/内助の功/賞賛の声
これらの項目は、ハーリ博士の夫婦カウンセリングの経験と調査から得られたものです。
このことについて、松本公平氏の分析を紹介いたします。
妻が夫に期待すること
1.愛情表現……妻にとって最も強い欲求は、夫に愛されているということをいつも実感したいという欲求です。従って、女性は夫からの愛情表現を強く望んでいます。
優しい言葉、ロマンチックな会話、抱擁や手を取るなどのスキンシップ、贈り物、花束や愛のカードなど、さまざまな形での夫から妻への愛情表現がそれです。
女性が男性に満たしてほしい最も強い欲求は、まさしく「愛されたい」「愛情を感じたい」というこの欲求です。男性は愛情というとすぐセックスを意識しますが、女性はどんなに熱烈で濃厚なものであっても、セックスだけでは決して満足しません。
夫婦はお互いに愛も性も求めていますが、その比率には大きな違いがあります。女性は、愛一性17一3、あるいは、8一2ぐらいの比率で、愛情が優先で、精神的な愛情の証をいつも求めています。男性が女性の心理で一番理解できていない点が、まさにこの欲求なのです。
多くの男性が、この点を理解できないために、結婚したあと、結婚前のように言葉や態度で優しい愛情表現をしなくなるので、妻の夫への好感度の点数がどんどん下がってしまい、夫婦の関係を冷却させることになっています。
二人の愛がずっと続くためには、男性は結婚後もずっと、妻に対して優しい言葉や態度で愛情を伝える努力を決して怠ってはならないのです。
2.会話---女性が結婚後、夫に抱く不満の第二番目は、「話を聞いてくれない」「会話をしてくれない」ということです。
結婚前は、デートのときでも、お互いに相当気を使いながら、一生懸命に会話をします。
あの頃は、よく話してくれたし、何でも聞いてくれたし楽しかった。なのに、結婚以後はさっぱり会話がない。夫は家に帰っても黙っているし、話しかけてもなんだか面倒くさそうな顔をされるといったことが、妻の不満になっているのです。
後で述べるように、男と女の会話能力や会話に対する考え方には、非常に大きな違いがあるため、この問題が起きてきます。
夫は、妻の話をよくよく聞いてあげることが、夫婦関係がうまくいく大きな秘訣です。
3.誠実さ 女性は、夫が自分に隠しごとがなく信頼できるという"安心感"を求めています。男は仕事のことや人間関係のことなどで悩んでいることがあっても、あまり表面に出さないで、自分で考える人が多いものです。この点が女性とは相当違います。
女性は悩みごとがあると、まわりの人に話したくなります。それができなければ、少し離れたところにいる友達に電話をして、気分がすっきりするまで何時間でも話します。
ですから、夫が何か深刻な顔をして黙っているとか、自分の胸の内を率直に打ち明けてもらえないということが理解できません。そして、「自分を信じてくれていない」とか、
「私に言えない隠しごとがあるのでは?」と不安になるのです。
そういう意味では、夫は、妻に対して、できるだけ率直に心の内を打ち明けたほうが、誠実さが感じられ、妻に信頼感と安心感を与えることができます。
4.経済的安定・…-女性が結婚をする場合は、ただ「愛があるから」というような単純な気持ちでは結婚しないものです。恋愛は「愛があるだけ」で成立しますが、結婚となると、一生の生活がかかっていますから、そう簡単にはいきません。必ず、「この人は経済的に不安のない生活をさせてもらえるだろうか」というチェックをするものです。
もちろん、男性も結婚すれば、「妻と子供たちに不自由をさせまい」という意識をもつているのですが、まだまだ不況の時代ですから、いつ、倒産や失業、賃金やボーナスのカット、あるいは思わぬ事故や病気で収入がなくなるかもしれません。
経済的に窮地に立つと、お互いにイライラして相手を非難したり、不満を募らせることが多くなり、結婚生活そのものが破綻の危機に瀕します。こんなときこそ、夫婦の絆の強さが問われることになります。
いづれにせよ、夫は経済面においては、できるだけ妻に安心感を与える努力が必要です。
しかし、いよいよピンチになったときは、決して一人だけでこの危機を背負おうとしないで、率直に実情を打ち明け、二人で力を合わせて乗り越えていくことが、一番良い方法です。
おとなしそうに見える妻でも、女性はそんなときには、驚くほど強くなるものです。
私の友人に、経済的苦境を一人で背負って命を絶った男がいますが、その奥さんの「ひと言言ってほしかった」という無念の思いは、おそらく生涯消えることはないと思います。
5.子供との交流・…-結婚した女性の誰もがもつ願いの一つは、子供の世話や教育にも関心をもって協力してほしいということです。
子供が生まれることは、うれしいことなのですが、夫が子供の躾や教育に全く無関心だったり、協力してくれない場合は、妻には強い不満と将来への不安が生じます。
たいていの女性は、夫が家にいるときは、子供とキャッチボールをするとか、一緒に釣りに行くとか、ゲームの相手をしてあげるなど、子供と交流してほしいという気持ちをもっています。男性は、できるだけその期待に応えてあげましょう。
夫がいわゆる〃企業戦士"の家庭では、子育てを母親だけに任せるということが少なくありませんが、夫はたとえどんなに忙しくても、妻からの子育てに関する相談に乗ることぐらいはできるし、出張先からでも、子供たちに手紙やはがきを送ったり、誕生日やクリスマスのプレゼントを贈ったりしてあげることはできるでしょう。
できるだけの努力が必要です。
夫が妻に期待すること
1.性的充足……男性の性的欲求は、女性が想像している以上に強いものです。人間のセックス中枢は脳の視床下部にありますが、男の視床下部は女よりも大きく、この部分を活発化させるホルモン、テストステロンの分泌量もはるかに多いので、性衝動が強いのがふつうです。
当然のことながら結婚した男性は、〃愛も性も"求めています。
精神的愛情にも性的欲求にも満たされたいと思っていますが、その比率は女性とは大きく違っています。男性の場合は、女性とは逆で、性"愛"7一3ぐらいの比率で、性的欲求の充足を強く求めています。
女性が「愛情のないセックスはむなしく、耐えられない」と言うのと同じように、男性は「セックスのない愛情はむなしく、耐えられない」と思うのです。この心理が、女性にはなかなか理解できないようです。
男性にとっての性生活は、仕事"「闘いの世界の緊張・ストレス」からの解放であって、心が安らぎ癒されてから初めて我に戻り、妻への愛情や優しさがわいてくるのです。
ところが、愛情を感じなければセックスはしたくないというのが、女性の心理ですから、行き違いが起こります。
セックスを頻繁に拒否されると、夫は不信と苛立ちと怒りが高じてきて、優しい愛情が起こる余地がなくなっていきます。このことについては、パートVでもう少し詳しくお話ししたいと思います。
2.遊び仲間であること…・-「男って、いつまで経っても子供みたいね」とよく言われますが、実際、男性は、いろんな趣味や遊びをパートナーと一緒に楽しみたいという欲求をもっています。
結婚前は、山や海や街にいつも二人で一緒に出かけては、ゲームやスポーツを楽しんだり、映画を見たりするものですが、結婚すると、妻はさっぱり夫の趣味に付き合わなくなります。
独身時代は、相手の心をとらえようとして男性の趣味に合わせてついて行っていたので、結婚してからは、行きたがらないということもあります。
特に、子供が生まれてからは、妻は「子供のパートナー」になりきってしまう場合が多く、この傾向が更に強くなります。これは、夫を更にがっかりさせることにもなります。
そういう意味では、結婚後も、できるだけ二人で一緒に出かけたり楽しんだりできる「共通の趣味」を探すことをお勧めします。
知人の年配の方に、まれに見る仲の良いご夫婦がおられます。この奥さんは、夫がマージャンが好きなので自分も覚えて一緒に楽しみます。夫がゴルフをやると言えば、自分の身長ほどもありそうなゴルフクラブを一生懸命振ります。
また、詩吟を始めるというと奥さんも一緒に習ってうたいます。本人たちも本当に楽しそうで、周りから見てもうらやましい限りでした。
3.いつまでも魅力的であること……相手がいつまでも魅力的な人であってほしいという願望は、夫にも妻にもあるものですが、特に男性には、妻が一緒に歩いても楽しい"魅力的な女性であってほしいという欲求は強くあります。
女性が年令と共に容色が衰えるということは、避けられないことですが、それでも男性は、妻にはできるだけ魅力的な女性でいてほしいと願うものです。
男性は視覚に大きく影響を受けるようになっていますから、外見の魅力を保つことは、夫婦関係をいつまでも良好に保つうえで、大切な要素になります。
いかに"人間は見かけじゃない、心が大切だ〃と言っても、見るだけでうんざりするような女性と一緒にいて楽しいと思う男性は、めったにいません。
衣服、ヘアスタイル、化粧、清潔さなど女性を魅力的にする外的要素は、いろいろありますが、特に男性が評価するのはプロポーションのようです。
妻が年相応にふっくらとした体型になることはあまり気にしませんが、あまりにも歯止めなく体型が崩れるのは、夫を失望させ、また、健康上よくないでしょう。
ついでに言えば、魅力維持のポイントは、「ウエスト」にあるようです。多くの研究者の話によれば、少々太っていても腰にくびれがある女性には、男性は魅力を感じるそうです。やはり、男女の愛には、「ウエストサイズ物語」が必要だったようです。
4.内助の功……「♪お前を嫁にもらう前に、言っておきたいことがある。かなり厳しい話もするが、俺の本音だ聞いておけ。俺より先に寝てはいけない。俺よりあとに起きてもいけない。メシはうまく作れ。いつも縛麗でいろ。できる範囲でいいから……♪」
ご存知、さだまさしさんの「関白宣言」です。この歌を聞いたとき溜飲を下げた亭主たちもいたことでしょうが、のちに「関白失脚」という歌が出たように、今どきはこんな身分になれる男性は、少ないでしょう。
内助の功といえば、夫の仕事を直接・間接に支えることもありますが、基本は、夫の留守中に、食事のしたくや皿洗い、洗濯やアイロンかけ、掃除や整頓、子供の世話などをすませておいて、家庭に帰って来た夫に憩いと安らぎを提供してあげることです。
なかには、「今は、待っていたらご飯が出てくる時代じゃないのよ!」と、夫に家事を要求する手厳しい奥さんもいます。女性の社会参加が格段に進んできた現代社会では、ある程度の家事の分担協力は、当然のことだと思います。
しかし、女性が家事や育児を嫌がったり、分担が当たり前だという態度が出すぎるようになると、男性は本能的に不快感を感じます。
結婚した最初の頃は、気の良いご主人は、妻の要請に応えて「はい、はい」と言いながら家事の手伝いをします。
ところが、やがて子供ができて、「妻」が「母」になり、その……すべての意識とサービスが子供にだけ注がれるようになったとき、夫の中にくすぶっていた感情が、猛然と爆発することがあります。
というのも、男性には、心の底に、「家事は女性がやって自分を支えてほしい」という欲求があるからです。個人差はありますが、世界中のたいていの男性は、そのような基本的欲求をもっているようです。
少なくとも、家事を嫌がらずに良くやって自分を支えてくれる女性に対しては、男性は心の中で感謝と尊敬の念を抱き、また、いとおしく感じるのです。
しかし、家事が嫌いで、分担を要求する女性に対しては、たとえ、「はいはい」と素直に従っている男性でも、心の底では不快感をもち、その女性に対する尊敬や愛情の念が冷えていくということが見受けられます。
「そんな男は、まだ教育が足らんのだ!」と、女性からお叱りを受けるかもしれませんが、なぜかこの男性の欲求には、本能的ともいえる強いものがあるようです。
5.賞賛の声……人は自分の価値を認めて賞賛してくれる人に対しては、好意を抱きます。特に男性は、女性よりもその性質が強いのです。
男性が心血を注いで仕事に没頭するのも、人の役に立つことを成し遂げて、評価され、感謝され、賞賛されたいという強い欲求があるからにほかなりません。
男は誰からほめられてもうれしいですが、最もうれしいのは、愛する妻から感謝され、賞賛されることなのです。男は賞賛されると、賞賛してくれた人が好きになり、いとおしく思い、その人のためなら何でもしてあげようという気持ちがわき起こってくるのです。
ところが、婚前はあれこれと長所をほめてくれたのに、結婚後はすっかり言わなくなってしまい、逆に、愚痴と皮肉を言われ、事あるごとにけなされるので夫はすっかり働く意欲も妻への愛情も冷めてしまったというケースが多いのです。
男は誰でも妻から激励され、感謝され、大いに賞賛されたいという欲求を強くもっていることをお忘れなく。
「頭のいい夫婦気くばりのすすめ」より