心抱きしめて
心抱きしめて
ジェームズ・ドブソン博士はこう言う。
「研究で明らかになっているのは、少女が少年より言語能力に勝り、それは一生そうであること。簡単に言うなら、女は男より多くしゃべるのだ。それは大人になってからも……。
神はもしかしたら、ある女性には一日50000語を与え、そして彼女の夫には25000語しか与えていないのかもしれない。仕事から帰った夫はすでに24975語を使い果たしていて、一晩中、ほとんどしゃべらずにすごすかもしれない。
そして、奥さんが残り25000語を使いたくてうずうずしているのに、月曜夜恒例のフットボールの試合中継に見入ってしまうかもしれない」
私たち女性は細かいことを話したがるけれど、男性陣は違うのだ。たとえば、あなたは、友だちの二ーナと、お気に入りのレストランに行ってきた。夫が聞く。
「食事どうだったっ-・」
このとき彼がほしい答えはこんなものだ。
「二ーナといろいろおしゃべりできて楽しかったわ。子どもの面倒見ててくれてありがとう。感謝しているわ」
もっと質問されないかぎり、夫が聞きたいのはそれだけ。こんな答えはいけない。
「すごくよかったわよ。でも、着いたときにね、ちょっと待たされたの。ウェイトレスがお盆を落としちゃって、割れたガラスの掃除をしていたのよ。それで、やっとテーブルに座ってから、ねえ、私がチキンのグリルには芽キャベツのつけ合わせが好きなの知っているでしょう?でもちょうど芽キャベツが切れていて、それに、全粒粉パンがなくて、発酵パンだったの。そういえば、あなたのお母さま、発酵パンのレシピをくださるって言ったつきり、くださらないのよねえ……」
間違いなく、男性はこんな答えはいらないのだ。
子どもたちが遊ぶのを見ていても、男の子と女の子では全然違う。男性は、行動を通じて相手と関わる。チームを組むスポーツをやり、ゴルフに行き、何かをいっしょにやる。ただしゃべるために出かける、なんてことはほとんどない。
ドンは男友だちと、月曜の夜、恒例のフットボールの試合中継をよく観ていた。私は時間の無駄だと思っていたけれど。私は、女友だちと集まって、最近あったことをおしゃべりするほうに興味がある。
私たち女性はお互いが必要なのだ。励まし合うためだけでなく、おしゃべりをするために。
夫は妻の要求をすべては満たせないし、逆に、妻も夫の要求のすべては満たせない。
いい夫婦関係とは、そう、お互いにいっしょの時間を楽しんで、さらに、ほかの友だちや計画も取り入れることなのだ。
たいていの男性は、悩んでいる妻は解決策を教えてほしいわけではないことを知らないのだ。
私たち女性は、愚痴を聞いてもらって、抱きしめられたいだけだということを、男性は理解できないらしい。
「新聞は読めても心が読めない男たちP87」より